タレントマネジメント

タレントマネジメントシステムを徹底比較!注目の5つを比較検討しました!!

企業の従業員情報を一元管理し、タレントマネジメントの遂行を行いやすくする「タレントマネジメントシステム」。現在世の中にはたくさんの種類があり、それぞれ特徴があります。
企業がタレントマネジメントに取り組む際、大変なところを手助けしてくれるタレントマネジメントシステムですが、実際導入を検討すると種類の多さにどれが一番会社に合うのかわからなくなってしまうこともしばしば……。

今回は、導入の際に重要な比較検討のポイントと、注目のタレントマネジメントシステム5つの比較をご紹介します。

タレントマネジメントシステム比較検討の3ポイント

タレントマネジメントシステムを比較検討する際に、重要な3つのポイントがあります。

1つ目は「目的の明確化」です。

タレントマネジメントを導入する際、目的を明確にすることが重要ですが、タレントマネジメントシステムを比較検討する際にも、タレントマネジメントと同様、遂行する上で「システムで何を行いたいのか」「システムを導入することで何を実現したいのか」「どのようなことをシステムに求めているのか」を明確にする必要があります。

タレントマネジメントシステムには、評価に強いタレントマネジメントシステム、従業員情報の見える化に特化したタレントマネジメントシステム、人材育成を強く意識したタレントマネジメントシステムなど、それぞれ強みや特徴があります。

比較検討する際に、目的と違った特徴を持ったシステムが候補にあがらないよう、タレントマネジメントシステムで何を行いたいのかをしっかり明確にしましょう。

2つ目は「自社の人事制度とタレントマネジメントシステムのテンプレートの使い勝手を考えること」です。

よくある失敗談として、自社の人事制度とタレントマネジメントシステムのテンプレートが全く合わず、使い勝手が悪いという事例があります。

とある企業では、自社の評価制度はOKRを活用しているのに対し、導入したタレントマネジメントシステムには他の人からの評価を収集し表示する360度評価に特化した機能のみで、目標管理機能や成果指標管理機能がありませんでした。すると、当然評価の場面でシステムを活用することができず、結局評価だけ別のシステムや人の手(紙やExcel)で行うことになってしまい、従業員情報の一元管理が行えなくなります。

このように、今までの人事制度とあっていない場合、結局高いお金をかけて導入したのにも関わらず使わなくなってしまいます。最悪の場合、今まで行っていた自社の人事制度を新しく導入したタレントマネジメントシステムのテンプレートに合わせてしまった事例もあります。高いお金をかけてタレントマネジメントシステムを導入したため、何とか使用せねばと人事制度自体をシステムに合わせて変更してしまったのです。そうすると、何のための人事制度なのか、本質が失われ、形骸化し、機能しなくなってしまいます。

そのため、企業や人間がシステムに合わせるのではなく、企業や人間に合うシステムを探すことが、比較検討の際のポイントになります。
タレントマネジメントを導入し、自社がどのような人事制度(採用・育成・評価・報酬・配置)を行っているのかを先に明確化し、自社が行っている人事制度の機能やテンプレートにあうタレントマネジメントシステムを探しましょう。

3つ目は「既存データの取り込みの容易さ」です。

タレントマネジメントを導入する際、多くの企業は改めて企業内にある情報の整理と新たな情報の収集を行うと思います。しかし、中には既存のデータをそのまま移行したいという場合もあると思います。
その際、タレントマネジメントシステムへ既存データの取り込みがどのように行えるかも重要な比較検討の要素になります。

例えば、旧システムからデータがCSVでエクスポートできる場合、CSVでデータの取り込みが行えるタレントマネジメントシステムを選ぶとデータ移行が幾分か楽になります。タレントマネジメントシステムによっては、手厚くデータ移行の対応サービスをしてくれるものもあり、中にはシステム同士を連携させてデータを移行することができるものもあったりします。

移行したいデータがどのような形式で保存されているのか、タレントマネジメントシステムのデータインポート形式がどのようなものなのかをしっかり確認して比較検討しましょう。

5つのタレントマネジメントシステムを比較検討!!

ここからは、よく耳にする代表的なタレントマネジメントシステムや特徴あるタレントマネジメントシステムを比較しながらご紹介します。

タレントパレット

テレビのCMでもよく見かけるようになった、タレントマネジメントシステムの代表格ともいえるシステムです。人事にマーケティング思考を取り入れたタレントマネジメントシステムで、科学的人事戦略の実現を謳っています。

【特徴】
・セールスやマーケティング分野でも数々のデータを分析・活用した実績を誇る企業ならではの多角的なデータ分析とシミュレーションによる人材情報の分析
・様々なデータをいくつも組み合わせたシミュレーションが可能
・データ分析・活用の実績あるスタッフから、既存データの整理やタレントマネジメントを実現していくためのデータ設計といったコンサルティング、サポート体制も充実

カオナビ

従業員情報の見える化に大きな特徴がある、シェアNo.1のタレントマネジメントシステムです。その名の通り、あらゆる従業員情報が、顔写真を起点に管理することができます。

【特徴】
・縦軸と横軸のマトリクス上に従業員の顔写真を並べる「配置バランス図」では、例えば所属と評価のマトリクスで表示を行うと、どの部署にどのくらい活躍している人がいるか会社全体のバランスが一目でわかるようになる等、様々な従業員情報を見える化することができる
・顔写真をドラッグ&ドロップで移動できるので、直感的に配置イメージをシミュレーションすることが可能
・Google Workspace(旧 G Suite)などのサービスとのアカウント連携機能

HRBrain

使い勝手の良さがウリで、顧客満足度No.1のタレントマネジメントシステムです。シンプルに必要な機能が揃っているHRBrainに加え、組織診断サーベイに特化したHRBrainEXIntelligenceも注目されています。

【特徴】
・組織や個人の課題を可視化するサーベイシステムによる、従業員のエンゲージメント向上や活躍人材の離職防止
・サーベイのカスタマイズによる、企業や組織ならではの課題の洗い出し、優先順位付け、実行の簡易化
・サーベイとHRBrainの連携による、組織や個人の課題情報と従業員情報を連動させながらタレントマネジメントを進めることが可能

あしたのクラウド

人事評価に特化したタレントマネジメントシステムで、評価業務の負担を減らすために工夫されています。人事評価を起点に採用や育成、配置・異動といった人事施策を戦略的に考える、評価型タレントマネジメントの運用に適しています。

【特徴】
・社員データベースから目標設定・評価・査定・給与確定まで人事評価の運用の一元管理
・前年の目標と評価・報酬といった情報から、次年度の目標設定や組織作り(配置・異動)による人材情報の分析
・人事評価に特化したコンサルティング会社ならではのノウハウを使用した、人事評価制度構築支援や運用支援をはじめとした充実したサポート

あたりずむ

社員の成長からビジネスの成長を生み出すための、人材育成機能が充実したタレントマネジメントシステムです。タレントマネジメントにも役立つiコンピテンシディクショナリ(iCD)を軸に、人材育成や配置・異動を戦略的に行うタレントマネジメントの遂行に適しています。

【特徴】
・パフォーマンスが下がったり、悩みに直面したりしている従業員に対し、ヒントとなる情報や教材、Eラーニングをサプリメントとして処方する「気にかけ機能
・タレントマネジメントにも役立つiCDに完全対応しており、従業員の業務遂行能力の可視化
・案件やプロジェクトの情報と人材情報のマッチングを行う「あたりずむFit」による最適な人材配置

まとめ

いかがだったでしょうか。

タレントマネジメントの導入に合わせ、現在増えている「タレントマネジメントシステム」。
導入時の比較検討の際に重要視したい3点のポイントがあります。

・目的の明確化
・自社の人事制度とタレントマネジメントシステムのテンプレートの使い勝手を考えること
・既存データの取り込みの容易さ

また、注目の5つのタレントマネジメントシステムの徹底比較も行っているので、ぜひ導入検討の参考にしていただければと思います。

ファインドゲートでは社内の人材育成強化を検討する際に、考慮すべきポイントをまとめた入門資料「人材育成の目的の大切さに気づくためのガイドブック」~人材育成担当の気づきのヒントがここにある~ をご用意しました。本資料は、人材育成を強化したい方には必見の資料です。ぜひダウンロードいただき、ご覧ください。

お役立ち資料

関連記事

TOP