タレントマネジメント

タレントマネジメントの導入による変化~成功した活用事例のご紹介~

最近注目されている「タレントマネジメント」の考え方を導入し、人材マネジメントの基本項目「採用、育成、評価、報酬、配置(異動)」に取り組むことで、多くの企業が様々な効果を上げています。しかし、タレントマネジメントを導入し活用するだけでは、必ず良い結果につながるとは限りません。企業が抱えている課題を解決するため、企業が掲げている目標を達成するために、タレントマネジメントを導入したことにより、結果が出た、というのが成功事例と呼ばれるものなのです。

今回は弊社が提供しているタレントマネジメントツールである「あたりずむ」を導入・活用して、良い成果が見え始めている成功事例をご紹介します。

タレントマネジメント活用事例

①従業員情報の見える化と適材適所で売り上げを上げる

1つ目にご紹介するのは、案件に対してエンジニアを派遣するビジネスモデル【システムエンジニアリングサービス(SES)】の会社の事例です。

このような企業の場合、エンジニア自身が商品となるため、個々のスキルや実績などの従業員情報が一番重要視されます。また日々目まぐるしく情報がアップデートされる業界でもあるため、人材の鮮度も大切です。

タレントマネジメントを導入するまでは、それぞれのエンジニアの情報をExcelで個別管理していました。そのため、営業は社内にどのようなエンジニアがいるのか定期的に何度も確認しなければならず、把握するためにも非常に時間がかかっていました。また、エンジニアは自分の情報をいちいち更新するのが煩雑で面倒な作業と感じており、ついつい後回しにする人が多くなっていました。
その結果、会社側でエンジニアの最新の情報が把握できておらず、営業は案件に対して適切なエンジニアをアサインできていませんでした。

そこで社内で会議を行い、今後の課題について話し合ったところ「エンジニアの最新情報が共有され、様々な案件に適切にアサイン(配置)することによって、企業の売り上げを伸ばしていきたい」という新たな目標ができました。

この目標を達成するためには何から始めたらよいのかを調べていたところ、従業員情報が見える化できる「あたりずむ」の導入にたどり着きました。

システムを導入することにより、今まではExcelで個別管理されていた情報が一元管理され、営業は案件に必要なスキルや経験等を入力するだけで、社内にいるエンジニアの適性が簡単に検索できるようになりました。またエンジニアは自分の情報を更新する作業が簡易化されたことによって積極的に更新してくれるようになったのです。

これまでは営業がそれぞれ把握した情報を頼りに行う俗人化されていた案件のマッチングが、最新情報の見える化と操作の簡略化で誰でも正確に行えるようになりました。それにより、多くの営業は今までのようにいつのものかわからないあいまいな情報をもとに案件を受けるのではなく、自信を持って色々な案件を確保し、エンジニアを適材適所でアサインできるようになったのです。また、エンジニアも適材適所でアサインされるので、高いパフォーマンスを発揮することが出来る機会が増えていきました。

会社が提供できる人材の質が上がったことにより、会社の評判も上がっていき、売り上げの上昇にもつながっています。また、営業もエンジニアもそれぞれ評価されることが増えてきて、以前よりさらに張り切って仕事に打ち込んでいる人が多くなりました。

タレントマネジメント活用事例
②目標管理や評価の見える化と適切な育成でパフォーマンスを向上する

2つ目はとあるIT企業の事例です。

この企業では従業員一人ひとりが目標を定め、仕事に従事していました。評価は個人で定めた目標の達成具合と、業務成果で上司が判断していました。しかし、個人で定めている目標は従来Excelで管理を行っていたため、毎年目標設定の時期や評価の時期になると、昨年の情報や前回の面談の記録のドキュメントを探すのが、双方非常に大変でした。

部下は目標を記載したExcelは年に数度開くだけで内容はうろ覚えの状態となっており、目標設定は形骸化し、面倒なだけのイベントになっていました。
評価する側の上司も、自分の業務に追われる中で、複数の部下の目標が記載されたExcelを確認し、日々目標を意識した気にかけや指導を行うことが困難で、負担になっていました。

社内でも負担を軽減してほしいという声が上がっていたため、改めて見直してみると、「目標設定と評価の連動によって得られる本来の効果(部下育成、パフォーマンス向上)を実現していきたい」という想いと課題を再認識しました。

そこで、目標と評価の見える化と、それによる適切な部下育成を行うために、タレントマネジメントの考え方を導入しようという運びになり「あたりずむ」の導入を決めました。従業員情報が一元管理され、見える化できるというのが決め手になったそうです。

例えば、従業員のこれまでの目標、その目標の達成度と上司からの評価、今設定されている目標と現在の業務状況など、今までは該当のExcelを探して収集していた情報が1か所に集まることにより1度に把握できるようになりました。それにより、上司は隙間時間を利用してサッと情報を確認することができるようになり、部下が設定した目標達成のための声掛けや指導などの支援がしやすくなりました。万が一遠回りをしている状況だったとしても、速やかに指摘をして軌道修正できるようになったのです。また、現状が把握しやすくなったことにより、部下が抱えている業務や役割と目標の関係性を意識しながら仕事の割り振り等も行えるようになりました。

部下も自分が立てた目標を意識した支援を上司から得られることで、自身でも目標を意識しながら業務に従事することができ、モチベーションの向上につながっています。従業員のモチベーションが向上することで、パフォーマンスや成果も相乗的に向上し、上司が部下の成長を実感できるようになりつつあります。

今まで評価をする側もされる側も時間がとられるだけといった意見が多かったのですが、最近は今後の目標にも目を向けて頑張っている従業員が増えたなと感じています。

まとめ

いかがだったでしょうか。

社内の現状を把握するためにも導入している企業が増えている「タレントマネジメント」。
今回は実際に「タレントマネジメント」を導入し、成功している2つの企業の活用事例をご紹介しました。

活用事例①従業員情報の見える化と適材適所で売り上げを上げる
活用事例②目標管理や評価の見える化と適切な育成でパフォーマンスを向上する

タレントマネジメントを導入し、様々な情報を「見える化」することにより、今後力を入れるべき部分をはじめ企業の伸びしろを見つけることが出来、目標が立てやすくなります。
また、従業員全員が同じ情報を共有できることにより、足並みがそろうと同時に、企業のさらなる成長に向けて一緒に進むことが出来ます。

同じ目標に向かって、従業員の気持ちを一致団結するためにも「タレントマネジメント」の導入をご検討してみてはいかがでしょうか。

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