タレントマネジメント

タレントマネジメントシステムで従業員の今を分析しよう

終身雇用制度が崩壊してきている今、転職を重ねて様々な経験を積んでいる従業員が増えています。その中から企業に合った人材を探し採用することが大切ですが、少子化が進んでいる今、その人材を維持していていくことが重要な課題になります。では、従業員の心が離れないようにするためにはどうすればよいのでしょうか。

今回は、弊社タレントマネジメントシステム「あたりずむCampus」の機能を紹介しつつ、タレントマネジメントで従業員の現状を分析する方法についてご紹介します。

タレントマネジメントを活用して従業員データの見える化をはかろう

先日とある企業の社長さんから相談を受けました。
「去年から弊社でも積極的に採用を始めたのですが、結局1名も採用にこぎつくことが出来ませんでした。そこで年末に改めて会議を設けて話し合ってみたところ、スキル面でどのような人材が欲しいのかがあいまいになっていることがわかりました。今年はプロジェクトも増えるので確実に採用を行っていかないといけないのですが、どのように見直していけばいいのでしょうか。」

今いる社員が持っているスキルを正しく把握できているか聞いてみると、「たぶん担当が……。」といったあいまいな返答でした。会社にいる社員がどのような経験、スキルを持っているのか正しく把握できていない場合、今後の採用に大きく影響が出てきます。

そこで今回はタレントマネジメントの導入をお勧めしました。

ではタレントマネジメントとはどのようなものなのか、改めて確認をしていきましょう。

タレントマネジメントとは従業員の様々な情報を見える化し、一元管理することによって、その情報を基に的確な人材配置を行ったり、今後の採用につなげたりするマネジメント手法です。

収集すべき従業員の情報に関しては以前の記事でも詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
タレントマネジメントシステムで従業員の職務経歴を把握しよう

では従業員の情報についてタレントマネジメントを活用して見える化することにより採用にどのようなメリットが現れるのでしょうか。

まず所属している従業員の所持している能力やスキルを見える化することにより、現在どのような人材が社内にいるのかを改めて把握できるようになります。そして会社の弱い分野や不足しているスキルなども明確になってくるのです。すると、必要に応じて戦略的に採用を行えるようになり、新しく採用された側も自分のスキルや経験を活かせる環境で働けることにより、モチベーション高く働くことができ、職場の士気もアップします。

タレントマネジメントシステム「あたりずむCampus」キャリアUP計画のレベルUP状況の活用しよう

「新しい人材を採用して、不足しているスキルや経験を補うことも重要ですが、既存の従業員の育成にも力を入れたいですよね。やりたいことが出来なくてモチベーションが下がってしまったりすると、周りの従業員にも影響が出ますからね。そもそもみんなどんなことをやりたいと思っているんだろう……。」

そんな時にもタレントマネジメントは活用できます。
上記(タレントマネジメントシステムで従業員の職務経歴を把握しよう)でもタレントマネジメントを導入するうえで欠かせない5つの項目をご紹介していますが、その中でも「2.キャリアに関する情報」を把握しておくことにより、将来どのようなキャリアアップを目指しているのかを把握できると同時に、現在はどのような状況なのかを把握することが出来ます。

「タレントマネジメントを導入する際に今あまりそこに注力できないので、既存のシステムを使用してもよいかなと思っています。でも弊社の業務には特殊なスキルを必要とするものもあるので、そういうものにも対応して一人ひとりのキャリアに関する状況を把握できるものはありますか?」

そこで弊社のタレントマネジメントシステム「あたりずむCampus」の中からキャリアUP計画のレベルUP状況についてご紹介したいと思います。

キャリアUP計画の項目ではまず「計画設定・進捗報告」にて、従業員一人ひとりが描いている計画や現状どこにいるのかを自分自身で整理して記入します。

この記入を「期初」「計画設定」「期末報告」の3段階に分けてタスク(業務遂行能力)別に必要情報を細かく入力することにより、会社側も従業員側もその時の状況を正しく把握することが出来ます。その情報を業務における役割とそれに紐づくタスク(業務遂行能力)やスキルで分析できるのが「レベルUP状況」です。

上記で記入した内容をタスク別、役割別に絞ってスキル分析することが出来、その内容を社員一人一人、あるいは部署などの組織単位で簡単にヒートマップを生成することが出来ます。

このように従業員一人ひとりの情報の見える化だけじゃなく、タスクごとや役割別など様々な角度からの情報を把握することが出来ます。また、今後人材育成を行う際にも様々な参考データを蓄積させることが出来ます。

タレントマネジメントで集めた情報から分析して人材戦略策定を支援する方法

「タレントマネジメントを活用するとこちらが必要とする様々な情報を集めることが出来ることが理解できました。ぜひこの情報は人材戦略策定に活用していきたいですね。そう言った方法について少しお伺いしてもいいですか。」

確かにタレントマネジメントで見える化した情報は人材戦略策定を行うために活用できると思います。

はじめに人材戦略策定にはどのようなステップがあるかを見てみましょう。

  1. 経営戦略に対する理解を深める

企業が掲げた経営戦略を正しく理解できていなければ、従業員の情報を把握していても、適切な人材戦略策定することはできません。そのため、最初に経営戦略への理解を深めましょう。

  1. 必要な人材の洗い出しを行う

企業が掲げた経営戦略を達成するためには、どのような人材が必要なのか改めて把握する必要があります。その後必要な人材は社内で補えるのか、現在の人材で補えない場合は育成を強化するのか採用を強化するのかなど今後の指標を立てやすくなります。

  1. 課題を把握し目標設定を行う

企業が抱えている課題を把握することにより、上記の項目と同様どのような人材が必要になるのか見える化されます。また、人材戦略面からも目標設定を行うことにより、今後の方針を決めやすくなります。

  1. 実現するためのプロセス設計を行う

適切な人材配置を行うと同時に、今後の従業員の育成や採用について考えてきたうえ、今後どう実現していくのかのプロセスを設計することも重要です。あまり目標と現実が大きくかけ離れていても、計画倒れしてしまうこともあるので、現実的に取り組めるように設計しましょう。

このように人材戦略を行う際、タレントマネジメントを活用して従業員情報を見える化することは大切ですが、同時に企業が掲げている目標や抱えている課題の見える化も行うことにより、収集した従業員の情報を正しく活用することが出来るようになります。

まとめ

いかがでしたか。

終身雇用制度が崩壊し、転職を重ねて様々な経験を積んでいる従業員が増えている現代。その中で企業が必要な人材を確保するためにはタレントマネジメントを活用し従業員の現状を見える化して把握し、分析する必要があります。

企業が掲げている目標を達成するためには、企業が抱えている問題を解決するためには、どのような人材戦略策定を行う必要があるのか分析で得た情報を基に進めることによって、より適切な人材配置を行うことが出来るようになります。

そのためにも「あたりずむCampus」の中からキャリアUP計画のレベルUP状況から詳しいデータを収集し、分析に役立ててみてはいかがでしょうか。

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